ドライマウス
ドライマウスにお困りの方は、日本人の4人に1人に上ると言われています。お口の中が常に乾いたり、ヒリヒリ痛む方も多いようです。このドライマウスの原因は、自律神経の乱れによる唾液分泌の減少です。自律神経の失調は、更年期によるホルモンバランスの変化、持病のために服用している薬の副作用(抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、降圧薬など多くの薬は唾液分泌を抑える作用があります)、喫煙やアルコール摂取、更にストレスも関係しています。年齢が上がるほどドライマウスになるのかと思われがちですが、若い方もドライマウスの症状を訴える方が増えています。
唾液分泌が少ないと、色々な悪影響があります。
1、虫歯や歯周病のリスク増加
唾液は、お口の中の酸を中和し、虫歯菌を洗い流す作用があります。また、細菌の繁殖を抑える作用がありますが、この機能が低下し、歯周病が進むこともあります。
2、口臭の発生
細菌が洗い流されず、お口の中にとどまるため、口臭が発生することがあります。
3、飲み込みがしずらい
お食事の際に、食べ物と唾液を咀嚼しながら、のどに送り込みますが、唾液の不足によりのどを通りづらくなります。
4、味覚障害
食べ物が唾液に溶けて味覚を感じますが、唾液が少ないため、味を感じにくくなります。
5、発音への影響
お口の中が乾燥して、発音がうまくできず、会話に支障をきたすことがあります。
6、お口のトラブルの増加
唾液は、口内炎やお口の中の傷を治す作用がありますが、唾液の不足により、治りが遅くなることがあります。
7、誤嚥性肺炎の発症
嚥下能力が落ちると、栄養不足や体力低下につながることがあります。お口の細菌が増え、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
対策
まずは、水分補給を豆に行うことが大切です。こまめに水を飲むことで口腔内の乾燥を防ぐことができます。唾液を増やすタブレットやジェルなどが市販されていますので、利用することも改善に寄与します。虫歯になりにくい飴やガムを摂取するのも良いです。持病のお薬によりドライマウスが深刻な場合は、医師と相談してみましょう。唾液の不足は、虫歯や歯周病の発生につながりますので、歯磨き剤やうがい薬を利用して口腔内環境を整えるようにしましょう。
ドライマウスかもしれない、虫歯になりやすいなど、お気づきの点がありましたら、西船橋デンタルクリニック・矯正歯科にご相談ください。