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今どきの歯みがき剤

日本では、2017年3月に国際基準(ISO)に則って歯みがき剤に含有できるフッ素濃度が上限1000ppmから1500ppmになりました。それにより現在高濃度フッ素1450ppm配合の歯みがき剤が多く販売されています。

PPMとは

parts per millionの略で1ppmは100万分の1を意味しています。1ppmが歯みがき剤が100万の均一な粒子から成り立っていたら、1つフッ素が含まれているという意味です。パーセントですと、1450ppmは0.145%となります。

フッ素の働き

再石灰化の促進

私たちが食事をすると、お口の中の細菌は糖分などを餌にプラーク(白いノリ状の物質)を作ります。プラークは細菌の塊です。プラークの中では、細菌が酸や毒素を生産しており、その酸により、歯の成分であるカルシウムやリンがイオンの形で溶け出します(脱灰)。いったん溶け出したイオンは、唾液の力を借りながら、時間をかけて歯の中に戻っていきます(再石灰化)。その時にフッ素が存在すると、戻るスピードが速くなります。脱灰⇔再石灰化のバランスが崩れ、脱灰し続けるとむし歯が発生します。

むし歯菌の活動の抑制

プラークの中に、フッ素が入ると、細菌の活動が抑制されます。細菌が死ぬことはなく、あくまで抑制効果です。

歯を硬くする

再石灰の際にフッ素があると、歯を構成する結晶が硬くなり、酸に溶けにくい性質になります。これには、ある程度長い月日が必要です。

濃度が高い方がいい!

濃度が高ければ高いほど、フッ素の効果が得られます。もともとは1000ppmぐらいでしたので、現在500ppmほど上がったわけですが、WHOも500ppm上がるごとにむし歯予防効果が6%上昇すると言っています。

フッ素の効果を最大限に活用する!

歯みがき剤は15歳未満のお子様には使用量が異なりますので、ここでは割愛し、15歳以上を対象としたお話をします。

フッ素の効果を最大限にする秘訣は2つ。①適切な使用量を使う(15歳以上の方なら2㎝ほどです)②少な目の水でゆすぐ。実際にはおちょこ1杯分のお水を口に含んで5秒間すすぎ、吐き出します。これで終了です。

歯みがき中に唾液と共に吐き出してしまったり、歯みがき後何度もゆすぐと、フッ素が残る量が減ってしまいます。すすぎは軽めにしてフッ素がお口にとどまるようにしましょう。

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